検体中における、ある微生物の存在を調べるために、リアルタイム PCR法を実施した。以下に示す測定手順で行い、測定した結果を図に示す。この実験に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
測定手順
3つの検体(試料1~3)をサンプルチューブに別々に採取し、それぞれにDNA抽出用の試薬を加える。→抽出したDNAを定量する。→各検体から一定量のDNAを別々のチューブに取り、それぞれのチューブに二本鎖DNAを検出する蛍光色素、デオキシヌクレオチド混合物、プライマー1組、 酵素を含む反応液を加えて、PCR を開始する。→蛍光強度を測定することで、反応産物が増幅されていく経過を追いながら、PCRを約40サイクルまで繰り返す。
- 目的とする微生物の存在量が最も多かったのは、試料3である。
- この測定手順で、細菌、DNAウイルス及びRNAウイルスの検出が可能である。
- 試料1と試料3に含まれる微生物の存在量は、約106 倍異なると推定される。
- 各試料とも25サイクルを超えるあたりから曲線が頭打ちになる主な原因は、 デオキシヌクレオチドが枯渇するためである。
- PCR開始時に反応液に加える酵素には耐熱性のものを用いる。
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