生体内におけるエネルギー産生に関する記述のうち、誤っているどれか。1つ選べ。
- グルコースの酸化で生じた電子は、NAD+やFADなどの補酵素に与えられ、電子伝達系に入る。
- ミトコンドリア内膜では、酸化還元を行う種々の補因子を含む多数のタンパク質が電子伝達複合体を形成している。
- 電子伝達の自由エネルギーにより、ミトコンドリア膜の内外にH+の電気化学的勾配が形成される。
- ミトコンドリア内膜のATP合成酵素は、NADHを酸化しH+駆動力を形成する。
生体内におけるエネルギー産生に関する記述のうち、誤っているどれか。1つ選べ。
解答 解説 2 正しい 3 正しい 4 誤っている解答・解説
4
1 正しい
グルコースの代謝により生成した電子(e-)は、NAD+、FADなどの補酵素に与えられNADH、FADH2となり、電子伝達系に移行する。
ミトコンドリア内膜では、酸化還元を行う種々の補因子を含む多数のタンパク質が電子伝達複合体(複合体Ⅰ、複合体Ⅱ、複合体Ⅲ、複合体Ⅳ)を形成している。
複合体Ⅰ:NADHを酸化してCoQを還元
複合体Ⅱ:CoQ還元
複合体Ⅲ:シトクロムcを還元
複合体Ⅳ:還元型シトクロムcのe-をO2で酸化しH2Oを生成
電子伝達の過程で生じたエネルギー(自由エネルギー)により、ミトコンドリア膜の内外にH+の電気化学的勾配が形成される。
ミトコンドリア内膜のATP合成酵素は、H+の電気化学的勾配を利用してATPを産生する。
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