急性白血病治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- シクロホスファミドは、活性酸素を発生させて、DNA を切断する。
- ビンクリスチンは、チュブリンの重合を促進して、微小管を安定化させる。
- シタラビンは、細胞内で三リン酸化されて、DNAポリメラーゼを阻害する。
- ダウノルビシンは、RNAポリメラーゼを特異的に阻害する。
- イマチニブは、Bcr-Abl チロシンキナーゼを阻害する。
急性白血病治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 誤 3 正 4 誤 5 正解答・解説
3、5
1 誤
シクロホスファミドは、CYPにより活性体となり、DNAをアルキル化することで抗腫瘍効果を示す。
ビンクリスチンは、チュブリンの重合を阻害し、微小管を崩壊させ、紡錘糸機能を障害することで細胞分裂を停止させアポトーシスを誘発する。
シタラビンは、腫瘍細胞内でリン酸化され、シタラビン三リン酸ヌクレオチドとなり、デオキシシチンジン三リン酸(dCTP)、デオキシチミジン三リン酸と競合し、DNA鎖に取り込まれることでDNA合成を阻害する。
ダウノルビシンは、DNAの間に入り込み(インターカレーション)、転写過程を阻害し、DNAポリメラーゼやDNA依存性RNAポリメラーゼを阻害することでDNA、RNA合成を阻害する。
イマチニブは、Bcr−Ablチロシンキナーゼを阻害し、腫瘍細胞の増殖を抑制する。
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