高分子材料に関する記述のうち、正しいのはどれ か。2つ選べ。
- ゼラチン水溶液に貧溶媒のエタノールを加え続けると、ゼラチンの高濃度相(コアセルベート)が分離する。
- ヒアルロン酸ナトリウムは、優れた保水性を有する天然高分子である。
- マクロゴール6000は、常温で液体である。
- セラセフェートは、pH2付近で溶解する胃溶性高分子である。
- カルメロースカルシウムは、水に容易に溶解し、増粘剤として用いられる。
高分子材料に関する記述のうち、正しいのはどれ か。2つ選べ。
解答 解説 2 正 3 誤 4 誤 5 誤解答・解説
1、2
1 正
ゼラチンのような親水コロイドを溶解した水に貧溶媒であるエタノールを加えると、ゼラチンの高濃度相と低濃度相の2相に分離する。なお、この現象をコアセルベーションという。
ヒアルロン酸ナトリウムは、優れた保水性を有する天然高分子である。
マクロゴールの末尾の数字は平均分子量を示しており、マクロゴールの末尾の数字が1000未満のものは常温で液体、1000以上のものは固体として存在する。よって、マクロゴール6000は、常温で固体である。
セラセフェート(酢酸フタル酸セルロース)は、中性〜アルカリ性下(腸内)で溶解する腸溶性高分子であり、腸溶性コーティング剤として用いられる。
カルメロースカルシウムは、水に溶解せず、水を吸収して膨張する性質をもつことから崩壊剤として用いられる。
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[…] 第99回 問177 […]