ヒトにおける脂肪酸の代謝に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- マロニルCoAは、アセチルCoAのカルボキシル化により生成する。
- 炭素数が奇数の脂肪酸が主に生合成される。
- デサチュラーゼ(不飽和化酵素)による反応では、主にトランス型の不飽和脂肪酸が生合成される。
- オレイン酸からアラキドン酸が生合成される。
- 脂肪酸のβ酸化では、アシルCoAが2炭素単位ずつ連続的に酸化分解される。

ヒトにおける脂肪酸の代謝に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 誤 3 誤 4 誤 5 正解答・解説
1、5
1 正
マロニルCoAは、アセチルCoAがカルボキシル化されることにより生成する。
生体内では、炭素数が偶数の脂肪酸が主に生合成される。生体内に存在する脂肪酸は、アセチルCoA(炭素数2)を出発物質として、炭素が2個ずつ伸長する反応により生成する。
デサチュラーゼ(不飽和化酵素)による反応では、主にシス型の不飽和脂肪酸が生合成される。デサチュラーゼは、生体内において主にシス型二重結合を導入し不飽和脂肪酸を生合成する酵素である。
ヒト生体内では、オレイン酸からアラキドン酸を生合成されない。なお、一部の植物では、オレイン酸からアラキドン酸が生合成される。
脂肪酸のβ酸化は、主としてミトコンドリア内で起こり、アシルCoAが2炭素単位ずつ連続的に酸化分解される。
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