HOME > 第88回薬剤師国家試験 > 第88回薬剤師国家試験 第88回薬剤師国家試験 問50(基礎薬学) 微生物 2023年2月12日 微生物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。 細菌の染色体DNAは、脂質二重層の膜で囲われた核様体とよばれる構造により、細胞質とは隔てられて存在している。 細菌によるATP合成には酸素が必須である。 真菌と原虫は、真核生物である。 ウイルスにはリボソームなどの翻訳装置がない。 解答・解説 解答 3、4 解説 1 誤 細菌は原核細胞であり、真核細胞に見られるような核膜に囲まれた明確な核は存在しない。よって、細菌では、染色体DNAを中心に強く凝集した核様体が認められるが、それらは脂質二重層で囲われていない。 2 誤 細菌によるATPの合成には、酸素を必要とする呼吸と酸素を必要としない発酵がある。よって、細菌は酸素がなくてもATPを合成することができるため、細菌によるATP合成には酸素は必須ではない。 3 正 真菌と原虫は、真核細胞を有する真核生物である。 4 正 ウイルスには細胞小器官がなく、タンパク質合成のためのリボソームを有していない。 Twitter Share Pocket Hatena LINE コピーする -第88回薬剤師国家試験