加齢性黄斑変性(加齢黄斑変性)の病態と薬物治療に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 水晶体の混濁により、視機能が低下する。
- 喫煙は危険因子の1つである。
- 失明に至ることはまれである。
- 薬物治療の対象となるのは、萎縮型である。
- 薬物治療には、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)の阻害薬が用いられる。
加齢性黄斑変性(加齢黄斑変性)の病態と薬物治療に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説動画 解説 2 正 3 誤 4 誤 5 正解答・解説
2、5
1 誤
白内障に関する記述である。
加齢黄斑変性症の危険因子には、加齢、遺伝、白内障、高血圧、喫煙、日光暴露などがある。
加齢黄斑変性症では、黄斑がダメージを受けた部分が歪んで見える変視、視野の中央部が欠損する中心暗点が現れ、進行すると、失明する可能性がある。
加齢黄斑変性症は、黄斑の萎縮のみを呈する萎縮型と新生血管を伴う滲出型に分類される。その中でも薬物治療の対象になるのは、滲出型である。滲出型は、黄斑部の網膜下に脈絡膜新生血管が発生し、脈絡膜新生血管から滲出液が漏出することや出血することで網膜が障害され、視機能に異常を生じる。脈絡膜新生血管の発現に関わる血管内皮細胞増殖因子(VEGF)を阻害することで進行を抑制することができる。
解説4参照
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