血漿タンパク質と、血漿タンパク質と薬物の結合に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 血漿タンパク質と薬物の結合は、通常、共有結合である。
- 血漿タンパク質のうち、最も多く存在するのがγ-グロブリンである。
- 血漿タンパク質のうち、α1-酸性糖タンパク質は多くの酸性薬物と結合する。
- 血漿アルブミン濃度は肝硬変で低下し、血漿中の薬物の非結合形の割合が増加する。
- 併用薬により血漿タンパク結合の競合阻害を受けた薬物は、単独投与の場合と比較して組織への分布量が増加する。

血漿タンパク質と、血漿タンパク質と薬物の結合に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答
4、5
解説
1 誤
血漿タンパク質と薬物の結合は、通常、非共有結合(水素結合、疎水性相互作用、静電的相互作用、ファンデルワールス力)である。
2 誤
血漿タンパク質のうち、最も多く存在するのはアルブミンである。
3 誤
血漿タンパク質のうち、α1–酸性糖タンパク質は多くの塩基性薬物と結合する。なお、酸性薬物と結合する血漿タンパク質は、アルブミンである。
4 正
肝硬変になるとアルブミン合成能が低下し、血漿アルブミン濃度が低下するため、血漿中の薬物の非結合形の割合が増加する。
5 正
併用薬により血漿タンパク結合の競合的阻害を受けた薬物は、単独投与時に比べ、遊離型濃度が増加する。そのため、併用薬により血漿タンパク結合の競合阻害を受けた薬物は、単独投与の場合と比較して組織への分布量が増加する。
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