65歳男性。2型糖尿病。インスリン導入目的で入院となった。入院後は、看護師が1日3回インスリンを注射し、血糖コントロールは良好となった。退院に向け、以下のインスリンカードリッジ製剤が処方され、自己注射の指導に薬剤師が加わることとなった。
問284 (実務)
薬剤師が患者に伝えるべき内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 上腕部、大腿部、腹部、臀部等に皮下注射する。
- 使用開始後は、冷蔵庫に保管する。
- 食事を摂らなかった場合は注射しない。
- この製剤は、入院中に使用していたインスリンよりも夜間に低血糖となるリスクが低い。
問285 (薬剤)
今回処方されたインスリンカードリッジ製剤に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
ただし、本製剤中には、酢酸亜鉛、フェノール、濃グリセリン、塩酸、水酸化ナトリウムなどが添加されている。
- 酢酸亜鉛は、インスリンの安定性を向上させる目的で添加されている。
- フェノールは、pHを調節するために添加されている。
- 質量偏差試験により有効成分の均一性が保証されている。
- カードリッジ製剤は、薬液調製時若しくは投与時の細菌汚染や異物混入の防止を目的としている。
- 本製剤中のインスリンは安定性が高いため、承認申請時の長期保存試験が免除されている。
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