第101回薬剤師国家試験 問218〜219

65歳女性。B細胞性非ホジキンリンパ腫と診断され、本日より外来にてR-CHOP療法施行のため来院した。診察後、以下の薬剤が処方された。

(処方)
プレドニゾロン錠5 mg 1回20錠(1日20錠)
1日1回 昼食後 5日分
イブプロフェン錠200 mg 1回1錠(1日1錠)
点滴開始30分前 1回分
d−クロルフェニラミンマレイン酸塩錠2 mg 1回3錠(1日3錠)
点滴開始30分前 1回分

【R-CHOP療法:CHOP療法(シクロホスファミド水和物、ドキソルビシン塩酸塩、ビンクリスチン硫酸塩、プレドニゾロン)にリツキシマブを加えたがん化学療法の1つ】

問218 (実務)
この薬物療法を初めて受ける患者への指導内容として適切でないのはどれか。1つ選べ。

 人ごみへの外出は避け、外出から戻ったときは、うがいや手洗いをしてください。
 体がだるく感じたときには、プレドニゾロン錠の服用を中止できます。
 吐き気があるときは、食べられるものを少量ずつ食べるようにしてください。
 インフュージョンリアクションを回避するため、解熱剤と抗アレルギー薬が処方されています。
 本治療により脱毛が起こることがあります。

 

 

 

解説
1 適切である
本療法施行時には、シクロホスファミド水和物、ドキソルビシン塩酸塩、プレドニゾロンによる免疫力低下が認められるため、人ごみへの外出は避け、外出から戻ったときは、うがいや手洗いをするように指導する。
2 不適切である
プレドニゾロンの投与を急に中止すると、離脱症状(発熱、頭痛、食欲不振、脱力感、筋肉痛、関節痛、ショック等)が現れることがあるため、体がだるく感じても、自己判断でプレドニゾロン錠の服用を中止しないように指導する。
3 適切である
本療法施行時には、シクロホスファミド水和物、ドキソルビシン塩酸塩による悪心・嘔吐・食欲不振が認められることがあるため、吐き気があるときは、食べられるものを少量ずつ食べるように指導する。
4 適切である
本療法に用いられるリツキシマブにより、インフュージョンリアクションが起こることがある。そのため、インフュージョンリアクションを回避することを目的として、解熱剤(イブプロフェン)と抗アレルギー薬(d−クロルフェニラミンマレイン酸塩)が処方されていることを説明する。
5 適切である
本療法による副作用として、脱毛が現れることがあるため、本療法施行中に脱毛が現れることがあることを説明する。

解答
2

問219 (物理・化学・生物)
下図は免疫グロブリンG(IgG)の模式図である。R-CHOP療法に用いられるリツキシマブに該当するのはどれか。1つ選べ。

 

 

 

解説
リツキシマブは、可変部がマウス由来、定常部がヒト由来の構造をもつキメラ型モノクローナル抗体である。よって、選択肢1の模式図がリツキシマブの構造である。なお、選択肢3はマウス抗体、選択肢4はヒト化抗体、選択肢5は完全ヒト型抗体であり、選択肢2に該当する抗体製剤は存在しない。

解答
1

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