第101回薬剤師国家試験 問212〜213

63歳女性。日曜日の午後、急に左耳が聞こえにくくなった。翌朝まで様子をみたが改善しなかったため、近隣の耳鼻科を受診したところ、突発性難聴と診断された。以下の薬剤が処方され、保険薬局に来局した。

(処方)
処方1
プレドニゾロン錠5 mg 1回2錠(1日6錠)
1日3回 朝昼夕食後 3日分
処方2
プレドニゾロン錠5 mg 1回2錠(1日4錠)
1日3回 朝昼食後 3日分
処方3
プレドニゾロン錠5 mg 1回2錠(1日2錠)
1日3回 朝食後 3日分
処方4
メコバラミン錠500µg 1回1錠(1日3錠)
1日3回 朝昼夕食後 9日分
処方5
テプレノンカプセル50 mg 1回1カプセル(1日3カプセル)
1日3回 朝昼夕食後 9日分

問212 (実務)
薬剤師が服薬指導する内容の記述として適切でないのはどれか。2つ選べ。

 寝付きが悪くなることがあります。
 難聴の症状が改善すれば、プレドニゾロン錠は途中で服用を中止しても構いません。
 プレドニゾロン錠は、朝食後6錠、昼食後4錠、夕食後2錠を3日間服用してください。
 メコバラミン錠は光に弱い薬です。光を避けて保管してください。
 テプレノンカプセルは胃粘膜を保護する薬です。

 

 

 

解説
1 適切である
プレドニゾロンの副作用として、不眠、頭痛、めまいなどが現れることがある。
2 不適切である
プレドニゾロンの投与を急に中止すると、離脱症状(発熱、頭痛、食欲不振、脱力感、筋肉痛、関節痛、ショック等)が現れることがあるため、投与を中止する場合には徐々に減量する必要がある。
3 不適切である
突発性難聴に治療にプレドニゾロンを用いる場合には、最初、投与量を多く設定し、徐々に投与量を減らしていく。よって、本患者には、処方1(1〜3日目)→処方2(4〜6日目)→処方3(7〜9日目)の順で服用するように説明する必要がある。
4 適切である
メコバラミン錠は、光によって分解するため、光を避けて保存する必要がある。
5 適切である
テプレノンは、プロスタグランジンE2、I2の産生を促進し、胃粘膜血流を改善することにより胃粘膜保護作用を示す。

解答
2、3

問213 (物理・化学・生物)
プレドニゾロンの確認試験に赤外吸収スペクトルが利用できる。以下の記述のうち正しいのはどれか。2つ選べ。


 吸収帯Aはヒドロキシ基に由来する。
 吸収帯BはC-O単結合に由来する。
 吸収帯Cはカルボニル基に由来する。
 吸収帯DはC-H結合に由来する。

 

 

 

解説
1 正
吸収帯A(3600〜3200 cm1付近)は、プレドニゾロンのヒドロキシ基のO−H伸縮運動に由来する。
2 誤
吸収帯B(3000〜2800 cm1付近)は、アルカンのC–Hの伸縮運動に由来する。
3 正
吸収帯C(1710 cm1付近)は、プレドニゾロンの20位に存在するカルボニル基の伸縮運動に由来する。
4 誤
吸収帯D(1660 cm1付近)は、プレドニゾロンの3位に存在するα,β不飽和ケトンのカルボニル基の伸縮運動に由来する。

解答
1、3

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