HOME > 第100回薬剤師国家試験 > 第100回薬剤師国家試験 第100回薬剤師国家試験 問183 2022年12月30日 悪性リンパ腫に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。 通常、リンパ節腫大は見られない。 骨髄造血幹細胞が腫瘍化したものである。 B細胞性では、CHOP療法とCD20に対する抗体療法の併用が有効である。 胃に限局した病変では、ヘリコバクター・ピロリ感染の検査が必要である。 T細胞に由来するものはない。 解答・解説 解答 3、4 解説 1 誤 悪性リンパ腫(ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫)では、頚部、腋下などにリンパ節腫大が見られることが多い。 2 誤 悪性リンパ腫は、骨髄造血幹細胞が腫瘍化したものではなく、リンパ系細胞が腫瘍化したものである。 3 正 B細胞性の悪性リンパ腫では、ほとんどの症例においてCD20抗原が発現しているため、CHOP療法とCD20に対する抗体療法の併用(R-CHOP療法:リツキシマブ、シクロホスファミド水和物、ドキソルビシン塩酸塩、ビンクリスチン硫酸塩、プレドニゾロンの併用療法)が有効とされている。 4 正 胃に発現する低悪性度のMALTリンパ腫は、ヘリコバクター・ピロリ菌を除菌することにより、改善することが多い。よって、胃に限局した病変では、ヘリコバクター・ピロリ感染の検査が必要である。 5 誤 悪性リンパ腫には、T細胞に由来するものがある。 Twitter Share Pocket Hatena LINE コピーする -第100回薬剤師国家試験