C型慢性肝炎の治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- インターフェロンα、β、γのいずれも治療に用いられる。
- ウイルスのジェノタイプにより、インターフェロン治療の有効性が異なる。
- エンテカビル水和物の併用により、インターフェロン治療の有効性が向上する。
- リバビリンは、単独治療で用いられる。
- テラプレビルは、CYP3A阻害作用を有する。
C型慢性肝炎の治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 正 3 誤 4 誤 5 正解答・解説
2、5
1 誤
C型慢性肝炎の治療には、インターフェロンα、βは用いられるが、インターフェロンγは用いられない。インターフェロンγについては、腎がん、慢性肉芽腫症に伴う重症感染の頻度と重篤度の軽減に用いられる。
C型肝炎ウイルス(HCV)には、ジェノタイプ(遺伝子の型:1a、1b、2a、2b)によりインターフェロン治療の有効性が異なる。インターフェロン治療はジェノタイプ2a、2bに対しては効果が認められやすいが、ジェノタイプ1a、1bに対しては効果が認められにくい。
エンテカビルはB型慢性肝炎の治療及びB型肝炎ウイルスの増殖抑制に用いられるが、C型肝炎の治療には用いられない。なお、C型肝炎のインターフェロン治療に併用することで、インターフェロンに治療効果を向上させるのは、リバビリンである。
リバビリンは、C型慢性肝炎におけるウイルス血症の治療に用いられ、インターフェロン製剤と併用する。
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