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ラクトース(乳糖)(Lactose)

ラクトースは、乳糖とも呼ばれ、乳製品に含まれる主要な二糖類である。ラクトースは、ガラクトースグルコースという2つの単糖がβ-1,4-グリコシド結合で結びついた構造を有している。これらの糖は乳製品(牛乳や母乳)をはじめ、いくつかの動物の乳に存在し、エネルギー源として重要である。

ラクトースの構造と特徴

  1. 化学構造:
    • ラクトースは、ガラクトースグルコースがβ-1,4-グリコシド結合で結びついた二糖類である。
    • ガラクトースは、マンノースと同様に、六員環のアルドース糖であり、グルコースは、一般的な六員環のアルドース糖である。
  2. 水に溶けやすい:
    • ラクトースは水に溶けやすく、溶解度は比較的高い。水分子と結びついて水和物を形成することがある。

ラクトースの消化と吸収

ラクトースを摂取すると、消化管内で分解され、ガラクトースとグルコースに分解される。この分解は、ラクトース酵素ラクターゼ)によって行われる。

  1. ラクターゼによる分解:
    • ラクトースは、腸内のラクターゼという酵素によって、ガラクトースとグルコースに加水分解される。
    • この酵素は、小腸の絨毛に存在し、乳製品から得られるラクトースを消化する。
  2. ラクトース不耐症:
    • 一部の人々は、ラクターゼ酵素の生成が不足しているため、ラクトースを十分に消化することができない。この状態をラクトース不耐症と呼び、消化不良や下痢、腹痛などの症状を引き起こすことがある。

ラクトースの生理的役割

ラクトースは乳児にとって重要なエネルギー源であり、乳児の成長に必要なグルコースガラクトースを供給する。

  1. エネルギー源:
    • ラクトースは体内で分解され、グルコースとガラクトースとして吸収される。この2つの糖はエネルギー源として細胞で利用される。
    • ガラクトースは、神経組織や脳の構築において重要な役割を果たす。

ラクトースを含む食品

ラクトースは主に乳製品に含まれるが、加工食品や飲料にも含まれることがある。以下は、ラクトースを多く含む食品の例である:

  • 牛乳
  • ヨーグルト
  • チーズ
  • アイスクリーム

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