◉名称、化学構造
一般名:フルスルチアミン塩酸塩
商品名:アリナミンF
◉分類
ビタミンB1誘導体
◉効能・効果
- ビタミンB1欠乏症の予防及び治療
- ビタミンB1の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、甲状腺機能亢進症、妊産婦、授乳婦、はげしい肉体労働時等)
- ウェルニッケ脳症
- 脚気衝心
- 下記疾患のうちビタミンB1の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合
・神経痛
・筋肉痛、関節痛
・末梢神経炎、末梢神経麻痺
・心筋代謝障害
・便秘等の胃腸運動機能障害
・術後腸管麻痺
◉薬理作用
ビタミンB1に比べ細胞内によく取り込まれ、多量のコカルボキシラーゼ(チアミンピロリン酸)を生成して、諸種代謝活性をたかめる。また、腸管内アウエルバッハ神経叢内の腸運動亢進ニューロンへ作用し、腸管の蠕動運動を亢進させる。
ビタミンB1は神経組織の形態保持上重要であり、また、神経インパルス伝導に際してビタミンB1が遊離消費され、神経細胞内のコカルボキシラーゼは糖代謝に対する依存性が大きい神経細胞のエネルギー産生に関与していること等が示されている。
◉使用する際の注意
- ビタミンB1欠乏症の予防及び治療、ビタミンB1の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給、ウェルニッケ脳症、脚気衝心以外の効能・効果に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない
◉副作用
◉主な副作用
発疹、吐き気、胸やけ、胃痛、胃部不快感、下痢、口内炎など
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