スクロース（ショ糖）（サッカロース）（Sucrose）

スクロースは、最も広く使用される二糖類であり、一般的に砂糖として知られている。化学的には、グルコースとフルクトースがα-1,2-グリコシド結合で結びついた構造を有している。スクロースは、サトウキビやサトウダイコンなどの植物から抽出され、食品や飲料に広く利用される。

スクロースの構造と特徴

1. 化学構造:
   • スクロースは、グルコース（アルドース）とフルクトース（ケトース）の二つの単糖がα-1,2-グリコシド結合で結びついている。
   • この結合により、スクロースは二糖として存在する。
2. 水に溶けやすい:
   • スクロースは水に溶けやすく、甘味を持つため、食品に使用されることが多い。特に甘味料として利用され、糖分が多く含まれている。
3. 食品における利用:
   • スクロースは日常的に摂取される糖分として、家庭用や業務用の甘味料として使用される。特に飲料、菓子、パン、アイスクリームなどに多く含まれている。

スクロースの消化と吸収

スクロースは摂取後、消化管内でスクラーゼという酵素により分解され、グルコースとフルクトースに分解される。これらは腸壁から吸収され、エネルギー源として使用される。

1. スクラーゼ酵素による分解:
   • 小腸の絨毛にあるスクラーゼ酵素がスクロースを加水分解し、グルコースとフルクトースに分解する。
2. 血糖値への影響:
   • グルコースは血糖値を上昇させるが、フルクトースは直接的には血糖値を大きく変動させない。しかし、フルクトースも最終的には肝臓で代謝され、エネルギー源として使用される。

スクロースを含む食品

スクロースは広く食品に使用され、以下のような製品に多く含まれている：

• 砂糖（白砂糖、グラニュー糖など）
• ソフトドリンク（ジュース、コーラなど）
• お菓子（チョコレート、ケーキ、クッキーなど）
• ジャム、シロップ、アイスクリーム