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糖新生(Gluconeogenesis)

糖新生(Gluconeogenesis)とは、糖質以外の物質(非糖物質)からグルコースを新たに合成する代謝経路である。このプロセスは、主に肝臓腎臓で行われ、体内でのエネルギー源であるグルコースが不足した場合に重要な役割を果たしている。

糖新生の意義

  1. 血糖値の維持
    • グルコースが主なエネルギー源である赤血球に供給するため、空腹時や絶食時に糖新生が活性化される。
  2. エネルギー代謝の補助
    • 筋肉で使用された乳酸やアミノ酸を利用して、新たなグルコースを生成することで、エネルギー供給を持続する。

基質(材料)

糖新生は以下の非糖物質を基質として利用する。

  1. 乳酸(解糖系で生成される副産物)
    • コリ回路(Cori Cycle)を介して糖新生に供給される。
  2. アミノ酸(特にアラニングルタミン
    • タンパク質が分解されることで供給される。
  3. グリセロール(脂肪の分解産物)
    • トリグリセリドの分解によって供給される。

糖新生の主な経路

糖新生は、解糖系の逆反応に近い経路で進むが、不可逆的な反応に対しては特定の酵素が利用される。

  1. ピルビン酸 → オキサロ酢酸 → リンゴ酸(ミトコンドリア内)
    • 酵素:ピルビン酸カルボキシラーゼ
  2. リンゴ酸 → オキサロ酢酸 → ホスホエノールピルビン酸(PEP)(細胞質内)
    • 酵素:ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ(PEPCK)
  3. フルクトース1,6-ビスリン酸 → フルクトース6-リン酸
    • 酵素:フルクトース1,6-ビスホスファターゼ
  4. グルコース6-リン酸 → グルコース
    • 酵素:グルコース6-ホスファターゼ(肝臓と腎臓で発現)

糖新生の調節

糖新生はホルモンによって制御される。

  1. 促進するホルモン
  2. 抑制するホルモン
    • インスリン:血糖値が高いときに分泌され、糖新生を抑制する。

臨床的意義

糖新生の異常は、代謝性疾患の発生や進行に関与する。

  1. 糖尿病
    • 糖尿病では、肝臓での糖新生が過剰に活性化され、高血糖の原因となる。
  2. 絶食や飢餓
    • 絶食時、糖新生は血糖値を維持するための生命維持機能として重要となる。

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