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抗精神病薬 アリピプラゾール

◉名称、化学構造

一般名:アリピプラゾール
商品名:エビリファイ

◉分類

抗精神病薬

◉効能・効果

  • 統合失調症
  • 双極性障害における躁症状の改善
  • うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)
  • 小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性

◉薬理作用

アリピプラゾールは、ドパミンD2受容体部分アゴニスト作用、ドパミンD3受容体部分アゴニスト作用、セロトニン5-HT1A受容体部分アゴニスト作用及びセロトニン5-HT2A受容体アンタゴニスト作用を併せ持つ薬剤である。

◉使用する際の注意

  • 眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意する
  • 糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡等の死亡に至ることもある重大な副作用が発現するおそれがあるので、本剤投与中は、口渇、多飲、多尿、頻尿、多食、脱力感等の高血糖の徴候・症状に注意するとともに、糖尿病又はその既往歴もしくはその危険因子を有する患者については、血糖値の測定等の観察を十分に行う
  • 低血糖があらわれることがあるので、本剤投与中は、脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、意識障害等の低血糖症状に注意するとともに、血糖値の測定等の観察を十分に行う
  • 衝動制御障害の症状について、あらかじめ患者及び家族等に十分に説明を行い、症状があらわれた場合には、医師に相談するよう指導する
  • 本剤の投与により体重の変動(増加、減少)を来すことがあるので、本剤投与中は体重の推移を注意深く観察し、体重の変動が認められた場合には原因精査(合併症の影響の有無等)を実施し、必要に応じて適切な処置を行う
  • 急性に不安、焦燥、興奮の症状を呈している患者に対し、本剤投与にて十分な効果が得られない場合には、鎮静剤の投与等、他の対処方法も考慮する
  • 興奮、敵意、誇大性等の精神症状が悪化することがあるので、観察を十分に行い、悪化が見られた場合には他の治療方法に切り替えるなど適切な処置を行う
  • 躁症状が改善した場合には、本剤の投与継続の要否について検討し、本剤を漫然と投与しないよう注意する
  • うつ症状を呈する患者は希死念慮があり、自殺企図のおそれがあるので、このような患者は投与開始早期ならびに投与量を変更する際には患者の状態及び病態の変化を注意深く観察する
  • 不安、焦燥、興奮、パニック発作、不眠、易刺激性、敵意、攻撃性、衝動性、アカシジア/精神運動不穏等があらわれることが報告されている。また、因果関係は明らかではないが、これらの症状・行動を来した症例において、基礎疾患の悪化又は自殺念慮、自殺企図、他害行為が報告されている。患者の状態及び病態の変化を注意深く観察するとともに、これらの症状の増悪が観察された場合には、服薬量を増量せず、徐々に減量し、中止するなど適切な処置を行う
  • 自殺目的での過量服用を防ぐため、自殺傾向が認められる患者に処方する場合には、1回分の処方日数を最小限にとどめる

◉体内動態

本剤は、主として肝代謝酵素CYP3A4及びCYP2D6で代謝される

◉相互作用

薬物動態学的相互作用の要因

  • CYP2D6、CYP3A4阻害剤により本剤の血中濃度が上昇する
  • CYP3A4誘導剤により本剤の血中濃度が低下する

薬力学的相互作用の要因

  • 本剤のα受容体遮断作用により、アドレナリンを併用すると、β受容体刺激作用が優位となり、血圧降下作用が増強される
  • 中枢抑制薬(アルコール、バルビツール酸系薬など)の作用が増強する
  • 降圧薬の作用が増強する
  • 抗コリン作用薬の作用が増強する
  • ドパミン受容体刺激薬の効果が減弱する

◉副作用

◉主な副作用

不眠、神経過敏、不安、傾眠、アカシジア(じっとしていることができない)、振戦(手足の震え)、流涎(よだれが出る)、体重増加など

◉重大な副作用[初期症状]

  • 糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡のどが渇く、よく水を飲む、尿が多く出る]
  • 悪性症候群急激な発熱、手足のふるえ、筋肉のこわばり]
  • 遅発性ジスキネジア舌を動かしたり、出し入れしたり、絶えず噛むような口の動き]
  • 麻痺性イレウス吐き気・嘔吐、便がでない、お腹が張る]
  • 横紋筋融解症[脱力感、筋肉の痛み、赤褐色尿]
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