自律神経節遮断薬の効果として、正しいのはどれか。1つ選べ。
- 心拍数低下
- 散瞳
- 消化管運動促進
- 排尿促進
- 発汗促進
解答・解説
解答
2
解説動画
解説
自律神経節遮断薬の効果は、各臓器に対して優位に働く神経節に強く現れる。
交感神経が優位な臓器:血管、汗腺
副交感神経が優位な臓器:心臓、毛様体筋、消化管、膀胱、唾液腺
1 誤
心臓は副交感神経の支配が優位な臓器である。そのため、自律神経節遮断薬を投与すると、副交感神経の作用が抑制され、心機能亢進する(心拍数が増加する)。
2 正
瞳孔括約筋は副交感神経の支配が優位な臓器である。そのため、自律神経節遮断薬を投与すると、副交感神経の作用が抑制され、瞳孔括約筋が弛緩する(散瞳が起こる)。
3 誤
消化管は副交感神経の支配が優位な臓器である。そのため、自律神経節遮断薬を投与すると、副交感神経の作用が抑制され、消化管の運動機能が低下する(消化管の緊張低下や便秘が生じる)。
4 誤
膀胱は副交感神経の支配が優位な臓器である。そのため、自律神経節遮断薬を投与すると、副交感神経の作用が抑制され、排尿抑制が起こる。
5 誤
汗腺は交感神経の支配が優位な臓器である。そのため、自律神経節遮断薬を投与すると、交感神経の作用が抑制され、汗の分泌が低下する。
コメント