次の薬物の過量投与時の対応・処置に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 誤 3 誤 4 正 5 誤解答・解説
1、4
1 正
炭酸リチウムの過量投与時には、リチウムの排泄を促進するために補液、利尿薬(マンニトール、アミノフィリン等)を投与する必要がある。
フェノバルビタールの過量投与時には、フェノバルビタールの排泄を促進するために尿をアルカリ性にする炭酸水素ナトリウムを投与する必要がある。フェノバルビタールなどの酸性薬物は、尿のpHが高くなると分子形分率が低下するため、再吸収されにくくなる。
ジアゼパムなどのベンゾジアゼピン系薬の過量投与時には、ベンゾジアゼピン受容体拮抗薬であるフルマゼニルを投与する必要がある。なお、ナロキソン塩酸塩は、モルヒネの解毒に用いられる。
ヘパリンナトリウムの過量投与時には、塩基性薬物であるプロタミン硫酸塩を投与する必要がある。ヘパリンは酸性ムコ多糖であり、塩基性薬物により中和される。
カプトプリルの過量投与時には、体液量を増加させ血圧を回復させるために生理食塩水を投与する必要がある。なお、カプトプリルは副作用として高カリウム血症を起こすことがあるため、塩化カリウムを併用すると、高カリウム血症が現れやすくなる。
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