次の伝達物質のうち、Gタンパク質と共役する受容体がないのはどれか。1つ選べ。
- グリシン
- ドパミン
- グルタミン酸
- γ−アミノ酪酸(GABA)
- セロトニン
解答 解説 2 誤 3 誤 4 誤 5 誤解答・解説
1
1 正
グリシンが結合するグリシン受容体は、Cl-チャネル内蔵型受容体のみであり、Gタンパク質と共役する受容体はない。
ドパミンが結合するドパミン受容体には、D1受容体とD2受容体などがあり、どちらもGタンパク質と共役する受容体である。
グルタミン酸が結合するグルタミン酸受容体には、NMDA受容体、non−NMDA受容体といったイオンチャネル内蔵型受容体と、mGlu1〜mGlu8受容体のような代謝調節型受容体がある。前者はNa+チャネルやCa2+チャネルなどのカチオンチャネルを内蔵する受容体であり、後者はGタンパク質と共役する受容体である。
γ−アミノ酪酸(GABA)が結合するγ−アミノ酪酸(GABA)受容体には、GABAA受容体、GABAB受容体、GABAC受容体がある。このうち、GABAA受容体とGABAC受容体はCl-チャネル内蔵型受容体であり、GABAB受容体はGiタンパク質と共役する受容体である。
セロトニンが結合するセロトニン受容体には、5−HT1〜5−HT7受容体がある。このうち5−HT3受容体のみがイオンチャネル内蔵型受容体であり、その他の受容体はGタンパク質と共役する受容体である。
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