pKa=5.2の1価の弱酸性薬物水溶液に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。ただし、イオン形薬物はすべて溶解するものとする。
- pH5.2の溶液中では、分子形の薬物のみが存在する。
- pH7.2の溶液中では、イオン形薬物分率は約1%である。
- pH6.2における溶解度は、pH5.2と比較して約10倍である。
- pH7.2における溶解度は、pH5.2と比較して約50倍である。
- pH7.2における溶解度は、pH5.2と比較して約100倍である。
pKa=5.2の1価の弱酸性薬物水溶液に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。ただし、イオン形薬物はすべて溶解するものとする。
解答 解説 また、弱酸性薬物の溶解度Csは、以下の式より求めることができる。 <分子形の濃度とイオン形の濃度の比を求める> 分子形:イオン形=1:1 pH=7.2 分子形:イオン形=1:100 *pH7.2におけるイオン形分率は100/101×100≒99(約99%) <溶解度を求める> pH6.2 pH7.2 これらのことから、「pH7.2における溶解度は、pH5.2と比較して約50倍である。」解答・解説
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弱酸性薬物の分子形の濃度とイオン形の濃度の比は、以下の式(Henderson−Hasselbalch式)で表される。
Cs=Cs分子(1+10pH-pKa)
pH=5.2
pH5.2
Cs=Cs分子(1+105.2-5.2)=2×Cs分子
Cs=Cs分子(1+106.2-5.2)=11×Cs分子
*pH5.2に比べ、約5倍
Cs=Cs分子(1+107.2-5.2)=101×Cs分子
*pH5.2に比べ、約50倍
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[…] 第99回 問174 […]