糖尿病治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ミグリトールは、α−グルコシダーゼ阻害作用とα−アミラーゼ阻害作用により食後高血糖を抑制する。
- グリベンクラミドは、血糖依存的にインスリン分泌を促進する。
- ピオグリタゾンは、アディポネクチンの産生を高め、インスリン抵抗性を改善する。
- メトホルミンは、AMP依存性プロテインキナーゼを抑制することにより、肝臓での糖新生を抑制する。
- ミチグリニドは、スルホニル尿素(SU)構造を待たないが、膵β細胞のSU 受容体に結合する。
糖尿病治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 誤 3 正 4 誤 5 正解答・解説
3、5
1 誤
ミグリトールは、α−グルコシダーゼ阻害作用により食後高血糖を抑制するが、α−アミラーゼ阻害作用を有しない。なお、α−グルコシダーゼ阻害作用とα−アミラーゼ阻害作用により食後高血糖を抑制する薬物にはアカルボースがある。
グリベンクラミドはスルホニル尿素(SU)剤であり、膵B(β)細胞のSU受容体に結合して、血糖非依存的にインスリン分泌を促進する。
ピオグリタゾンは、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体γ(PPARγ)を刺激し、アディポネクチンの産生を高めることに加え、TNF−α産生を抑制することによりインスリン抵抗性を改善する。
メトホルミンは、AMP依存性プロテインキナーゼを活性化することにより、肝臓での糖新生を抑制することに加え、末梢での糖利用を促進する。
ミチグリニドは、スルホニル尿素(SU)構造を待たないが、膵β細胞のSU 受容体に結合し、ATP感受性K+チャネルを閉口させることによりインスリン分泌を促進する。
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