解答
2、4
解説
1 誤
要因対象研究において、相対危険度は以下の式より求めることができる。
相対危険度=暴露群の発生率/非暴露群の発生率
上記の式より、各疾患の相対危険度を以下のように求めることができる。
肺がん:(414/10000)/(115/10000)=3.6
慢性気管支炎:(153/10000)/(85/10000)=1.8
虚血性心疾患:(1491/10000)/(994/10000)=1.5
肝硬変:(30/10000)/(25/10000)=1.2
よって、相対危険度が最も高い疾患は「肺がん」である。
2 正
要因対象研究において、寄与危険度は以下の式より求めることができる。
寄与危険度=暴露群の発生率-非暴露群の発生率
上記の式より、各疾患の寄与危険度を以下のように求めることができる。
肺がん:(414/10000)-(115/10000)=299/10000
慢性気管支炎:(153/10000)-(85/10000)=68/10000
虚血性心疾患:(1491/10000)-(994/10000)=497/10000
肝硬変:(30/10000)-(25/10000)=5/10000
よって、寄与危険度が最も高い疾患は「虚血性心疾患」である。
3 誤
本研究は要因対象研究であるため、オッズ比を算出することはできない。
4 正
要因と疾病の関連性の強さを判断する際には、相対危険度を用いて評価する。解説1の結果より、喫煙と疾病罹患の関連性が最も強い疾病は「肺がん」であると判断できる。
5 誤
要因をやめることで、疾患に罹患しなくなると想定される人数を比較する際、寄与危険度を比較する。解説2の結果より、喫煙をやめると、罹患しなくなると想定される人数が最も多い疾病は「虚血性心疾患」であると判断できる。
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[…] 第99回 問127 […]