血液脳関門に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 血液脳関門の実体は、脈絡叢上皮細胞である。
- 分子量の大きい薬物は、血液脳関門を透過しやすい。
- 血液脳関門には種々の栄養物質の輸送系が存在し、一部の薬物はこの輸送系によって脳内へ分布する。
- 薬物の水溶性が高いほど、単純拡散による脳への移行性は大きい。
- 脳毛細血管内皮細胞に存在するP−糖タンパク質は、一部の薬物の脳内移行を妨げている。
血液脳関門に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 誤 3 正 4 誤 5 正解答・解説
3、5
1 誤
血液脳関門の実体は、脳毛細血管内皮細胞である。なお、血液脳脊髄液関門の実体は、脈絡叢上皮細胞である。
分子量の大きい薬物や水溶性が高い薬物は、一般に血液脳関門を透過しにくい。
血液脳関門にはグルコールやアミノ酸など脳内に移行させる輸送系が存在する。脳内にアミン酸を移行させる輸送系は、レボドパの脳内への移行に関与している。
解説2参照
血液脳関門に存在するP−糖タンパク質は、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ドキソルビシンなどの脳内移行を妨げている。
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[…] 第98回 問168 […]