ある日の午後、保険薬局に処方せんを持った小学生が保護者とともに来局した。光化学スモッグ注意報が発令されていたが、校庭でサッカーをしていたという。
問244 (実務)
光化学スモッグ発生時の対処法についての指導として、適切でないのはどれか。1つ選べ。
- 注意報が発令されたら屋外での活動を控える。
- 目がチカチカしたら水道水で目を洗う。
- 屋内では窓を閉めて過ごす。
- うがいをする。
- つばのある帽子をかぶる。
解答・解説
解答
5
解説
光化学スモッグは、大気中の光化学オキシダントの濃度が高まり、光化学オキシダントが凝集し生成する。光化学スモッグの暴露により、目や喉の痛み、吐き気、頭痛などの症状が現れることがある。
1 適切である
注意報が発令された場合、大気中の光化学オキシダント濃度が高くなっているため、屋外での活動を控えるように指導する。
2 適切である
光化学スモッグの暴露によって目がチカチカする場合には、水道水で目を洗うように指導する。
3 適切である
室内に光化学スモッグが入らないように、屋内では窓を閉めて過ごすように指導する。
4 適切である
光化学スモッグの暴露によって喉の痛みや咳が出る場合には、うがいを行うように指導する。
5 適切でない
つばのある帽子をかぶっても、光化学スモッグの暴露は避けることができない。そのため、つばのある帽子をかぶるように指導することは適切ではない。
問245 (衛生)
光化学オキシダントに関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
- 主として固定発生源から排出される一次汚染物質であり、酸性雨の原因となる。
- 化石燃料の不完全燃焼により発生し、主として自動車がその発生源である。
- 環境基準の達成率は高いが、大都市圏において特別措置法による低減対策が行われている。
- 炭素、酸素、水素、塩素が加熱される過程で非意図的に生成する。
- 炭化水素を含む揮発性有機化合物と窒素酸化物が反応して生成する酸化性物質である。
解答・解説
解答
5
解説
光化学オキシダントは、炭化水素を含む揮発性有機化合物と窒素酸化物が反応して生成する酸化性物質であり、二次汚染物質に該当する。なお、選択肢1は二酸化硫黄、選択肢2は一酸化炭素、選択肢3は二酸化窒素及び粒子状物質、選択肢4はダイオキシン類に関する記述である。
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