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第97回薬剤師国家試験 問230〜231

56歳男性。35年間の喫煙歴があり、最近、息苦しいことが多いことから、禁煙相談のため薬局に来た。そこで、薬剤師が禁煙の重要性を説明することにした。

問230 (実務)
薬剤師が、喫煙者に最も起こりやすい疾患として念頭におくべきものはどれか。1つ選べ。

  1. 慢性閉塞性肺疾患
  2. 狭心症
  3. 小細胞肺癌
  4. 非小細胞肺癌
  5. 食道癌

解答・解説

解答
1

解説
喫煙は、慢性閉鎖性肺疾患(COPD)、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、食道癌のリスク要因となるが、これらの疾患の中で喫煙者に最も起こりやすい疾患は、COPDである。COPDは、タバコの煙を主とする有害物質を長期に吸入暴露することで生じる炎症性疾患である。

問231 (衛生)
喫煙に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 2000年以降の日本人男性の喫煙率は、低下する傾向にある。
  2. 2000年以降の日本人女性の喫煙率は、上昇する傾向にある。
  3. 妊産婦の喫煙は、低出生体重児のリスクファクターである。
  4. タバコの煙に含まれるベンゾ[a]ピレンは、一次発癌物質である。

解答・解説

解答
1、3

解説
1 正

厚生労働省国民健康栄養調査の成人喫煙率によると、2000年以降の日本人男性の喫煙率は低下傾向である。
平成12年:男性の喫煙率(47.4%) 平成23年:男性の喫煙率(32.4%)

2 誤
厚生労働省国民健康栄養調査の成人喫煙率によると、2000年以降の日本人女性の喫煙率はほとんど変化していない(横ばい)。
平成12年:女性の喫煙率(11.5%) 平成23年:女性の喫煙率(9.7%)

3 正

4 誤
タバコの煙に含まれるベンゾ[a]ピレンは、体内でシトクロムP450及びエポキシヒドロラーゼにより代謝的活性化を受けて発癌性を示すため、二次発癌性物質に該当する。

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