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第97回薬剤師国家試験 問119

ヒトの抗体及びその遺伝子に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。

  1. 定常部は、重鎖(H鎖)及び軽鎖(L鎖)に存在する。
  2. H鎖の定常部及び可変部をコードする遺伝子は、染色体上で離れて存在する。
  3. H鎖の可変部は、V、D及びJの3つの遺伝子断片によってコードされる。
  4. 遺伝子の組換えにより、可変部の多様性が生み出される。
  5. L鎖の可変部の種類は、V遺伝子の数とほぼ等しい。

解答・解説

解答
5

解説
1 正しい

抗体は可変部と定常部からなり、共に重鎖(H鎖)及び軽鎖(L鎖)に存在する。

2 正しい
ヒトにおいて、抗体分子のH鎖の定常部及び可変部をコードする遺伝子は、第14染色体上に存在し、それぞれが離れて存在する。

3 正しい
H鎖の可変部をコードする活性型遺伝子は、V遺伝子群(約50種)、D遺伝子群(約30種)、J遺伝子群(約6種)から1つずつ遺伝子断片を選択し作り出される。そのため、H鎖の可変部の多様性が生み出される。

4 正しい
可変部については、H鎖およびL鎖より構成されており、それぞれの遺伝子の組換えにより、多様性が生み出される。

5 誤っている
L鎖の可変部は、V遺伝子とJ遺伝子の2つの遺伝子断片によってコード化されている。L鎖の可変部をコードする活性型遺伝子は、V遺伝子群、J遺伝子群から1つずつ遺伝子断片を選択し作り出される。そのため、L鎖の可変部の種類は、V遺伝子の数より多い。

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