ヒトの抗体及びその遺伝子に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 定常部は、重鎖(H鎖)及び軽鎖(L鎖)に存在する。
- H鎖の定常部及び可変部をコードする遺伝子は、染色体上で離れて存在する。
- H鎖の可変部は、V、D及びJの3つの遺伝子断片によってコードされる。
- 遺伝子の組換えにより、可変部の多様性が生み出される。
- L鎖の可変部の種類は、V遺伝子の数とほぼ等しい。

ヒトの抗体及びその遺伝子に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
解答 解説 3 正しい 4 正しい 5 誤っている解答・解説
5
1 正しい
抗体は可変部と定常部からなり、共に重鎖(H鎖)及び軽鎖(L鎖)に存在する。
2 正しい
ヒトにおいて、抗体分子のH鎖の定常部及び可変部をコードする遺伝子は、第14染色体上に存在し、それぞれが離れて存在する。
H鎖の可変部をコードする活性型遺伝子は、V遺伝子群(約50種)、D遺伝子群(約30種)、J遺伝子群(約6種)から1つずつ遺伝子断片を選択し作り出される。そのため、H鎖の可変部の多様性が生み出される。
可変部については、H鎖およびL鎖より構成されており、それぞれの遺伝子の組換えにより、多様性が生み出される。
L鎖の可変部は、V遺伝子とJ遺伝子の2つの遺伝子断片によってコード化されている。L鎖の可変部をコードする活性型遺伝子は、V遺伝子群、J遺伝子群から1つずつ遺伝子断片を選択し作り出される。そのため、L鎖の可変部の種類は、V遺伝子の数より多い。
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