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第85回薬剤師国家試験 問137(改)

消化管に作用する薬物に関する記述について、誤っているのはどれか。2つ選べ。

  1. ロペラミドは、腸管のムスカリン受容体を介して腸運動を抑制し、水分の腸組織への吸収を促進する。
  2. カルメロースナトリウムは、腸管腔で水を吸収し、腸内容物の容積を増大することにより、蠕動運動を促進する。
  3. 硫酸マグネシウムは、小腸から吸収させた後、速やかに結腸に分泌され、組織から腸管腔に水を吸引して腸管内容物量を増加させ、水様便を排出させる。
  4. センノシドは、腸内細菌の作用により活性化され、緩下作用を現わす。
  5. ピコスルファートナトリウムは、腸内細菌で活性化され、大腸粘膜を刺激し、緩下作用を現わす。
解答・解説

解答
1、3

解説
1 誤っている
ロペラミドは、腸管のオピオイド受容体を刺激し、腸運動を抑制することで腸組織への水分吸収促進作用を示す。

2 正しい
カルメロースは、膨張性下剤であり、腸管内で水を吸収し、内容物の容積を増大させることにより局所の腸管運動を促進する。

3 誤っている
硫酸マグネシウムは、塩類下剤であり、腸管から吸収されにくく、組織から腸管腔に水を吸引して腸管内容物量を増加させることで水様便を排出させる。

4 正しい
センノシドは、大腸で腸内細菌の作用によりレインアンスロンとなり、緩下作用を現わす。

5 正しい
ピコスルファートナトリウムは、小腸でほとんど作用せず、大腸細菌の酵素により加水分解を受けて活性化され、腸管粘膜を刺激し、蠕動運動を亢進させるとともに水分吸収阻害作用も示す。

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