62歳女性。最近2週間ほど、咳嗽・喀痰があり、微熱も続いていた。市販薬を継続服用していたが改善せず、呼吸器内科を受診したところ、肺結核と診断された。処方は以下のとおりである。
問264(実務)
この患者に説明する内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- しっかりと服薬遵守すれば、今回処方された分の薬で治療が終了すること。
- リファンピシンの服用により、尿や便が橙赤色等に着色する可能性があること。
- イソニアジドの副作用として高尿酸血症があること。
- ピラジナミドは、チーズなどのチラミンを多く含む食品との相互作用により、動悸が現れること。
- エタンブトールの副作用として視力障害があること。

問265(薬理)
処方1及び処方2のいずれかの薬物の結核菌に対する作用として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- DNA依存性RNAポリメラーゼを阻害して、RNA合成を抑制する。
- ミコール酸の合成を阻害して、細胞壁合成を抑制する。
- トポイソメラーゼⅣとDNAジャイレースを阻害して、核酸合成を抑制する。
- ATP合成酵素を阻害して、結核菌細胞内のATP量を低下させる。
- リボソーム30Sサブユニットに作用して、タンパク質合成を阻害する。
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