31歳女性。1ヶ月前に粘血便、下痢が出現したため近所の消化器内科を受診し、大腸内視鏡検査により全大腸炎型潰瘍性大腸炎と診断された。医師との面談で、患者が安価な治療を望んだため、処方1による治療が開始され症状は改善した。 その後、病状が安定していたが、たびたびめまいや頭痛が生じたとの訴えがあったため、医師は処方1を処方2へ変更し、患者が処方2の処方箋を持って薬局を訪れた。
問212(物理・化学・生物)
処方1の薬物は、大腸へ到達後、下図のように、腸内細菌により代謝(還元)されて効果を示す。
全大腸炎型潰瘍性大腸炎に有効な主たる活性成分の構造はどれか。1つ選べ。
問213(実務)
薬剤師が、処方2の薬剤の服用及び注意事項について患者に説明する内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 錠剤が大きくて飲みにくい場合は、粉砕し水や微温湯に懸濁して服用してもよいこと。
- 糞便中に白いものがみられる可能性があること。
- グレープフルーツジュースの飲用は避けること。
- 症状が改善しても、再燃しないように服薬を継続する必要があること。
- 処方2の薬剤の服用中は、大腸がん検査を避けること。
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