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第110回薬剤師国家試験 問150

薬剤師と実務実習の会話である。会話内容に関する記述として適切なのはどれか。2つ選べ。

  1. ①で薬剤師は、実務実習生が考えや気持ちを話せるように、閉じた質問を行った。
  2. ②での実践実習生は、言語コミュニケーションがうまくできなかったことを伝えた。
  3. ③で薬剤師は、実務実習生の話を理解していることを伝えるために、実務実習生が話した内容を共感的に繰り返した。
  4. ④で薬剤師は、PositiveNegativePositiveを活用してフィードバックした。
  5. 実務実習生は、薬剤師との会話の中で終始、非主張的な反応を示していた。
解答・解説

解答
34

解説
1 誤
質問「初めての服薬指導はいかがでしたか?」は開かれた質問(open-ended question)であり、自由に答えられる形式である。「はい/いいえ」や数値で答えるものは閉じた質問に分類され、本問の質問はこれに該当しない。

2 誤
実務実習生がで述べたのは、「患者さんの目をあまり見られませんでした」という内容である。
これは視線を合わせられなかったことに関するものであり、非言語コミュニケーション(視線・態度など)の困難を示している。したがって、「言語コミュニケーションがうまくできなかった」とする記述は不適切である。

3 正
薬剤師が「緊張して患者さんの目を見てお話ができなかったと感じているのですね」と繰り返し、共感を示した点は、実習生の気持ちに寄り添う共感的リスニング(アクティブリスニング)の好例である。

4 正
薬剤師は、最初に「非常に良かった」と肯定的に評価し(Positive)、次に「目を見て話せなかった点は改善点である」と課題を示し(Negative)、最後に「気持ちに寄り添って話そうとしたのは素晴らしかった」ともう一度ポジティブに評価した(Positive)。これはいわゆるPositive–Negative–Positive形式のサンドイッチ型フィードバックであり、適切な対応である。

5 誤
実習生は「ありがとうございました」「次回は意識してみます」と感謝と前向きな姿勢を示しており、これは、非主張的(ノンアサーティブ)な反応ではない。自分の気持ちを尊重しつつ相手への敬意を保った表現であり、適切な自己主張(アサーティブ)と評価されるべきである。

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