分子間相互作用に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- クーロン力は電荷間距離の2乗に反比例する。
- 分散力は分子間にはたらく反発力である。
- 水中における界面活性剤のミセル形成はイオン結合による。
- 疎水性相互作用は水溶液中のタンパク質の高次構造の形成及び安定化に寄与している。
- 核酸塩基対は配位結合により形成される。
分子間相互作用に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答
1、4
解説
1 正
クーロン力(静電的相互作用)は、イオン間で働く電気的な力であり、電荷の大きさに比例し、電荷間距離の2乗、誘電率に反比例する。
2 誤
分散力(London力)は、瞬間双極子(電子雲のゆらぎにより生じる双極子)と誘起双極子の間に働く引力である。
3 誤
水中における界面活性剤のミセル形成は、疏水性相互作用によるものである。
4 正
疎水性相互作用とは、水溶液中における疏水性分子間の会合により、それを取りまく水構造が崩壊する結果、エントロピーが増大することに起因する相互作用であり、水溶液中のタンパク質の高次構造の形成及び安定化に寄与している。
5 誤
核酸塩基対は水素結合により形成される。DNAの2重らせん構造では、グアニンとシトシンの間で3本の水素結合、アデニンとチミンの間で2本の水素結合が形成される。
コメント