副腎皮質ステロイド性薬が適用される腎疾患はどれか。1つ選べ。
- 腎硬化症
- 糖尿病性腎症
- 痛風腎
- 多発性嚢胞腎
- 特発性膜性腎症
解答・解説
解答
5
解説
1 誤
腎硬化症は、高血圧が原因で腎臓の血管に動脈硬化が生じることで起こる腎障害であり、治療薬としてアンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬、アンギオテンシンⅡAT1受容体遮断薬、Ca拮抗薬、利尿薬が用いられる。
2 誤
糖尿病性腎症は、高血糖状態が長時間継続し、糸球体ろ過機能障害により起こる腎障害であり、治療薬としてアンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬、アンギオテンシンⅡAT1受容体遮断薬、Ca拮抗薬、利尿薬が用いられる。
3 誤
痛風腎は、高尿酸状態が長時間継続することで起こる腎障害であり、治療薬として、尿酸産生抑制薬(アリプリノール、フェブキソスタット)が用いられる。
4 誤
多発性嚢胞腎は、腎臓に嚢胞が多数できることで起こる腎障害であり、治療薬として、トルバプタンが用いられる。
5 正
特発性膜性腎症は、ネフローゼ症候群の一種であり、糸球体の毛細血管壁を構成する基底膜に免疫複合体が沈着して基底膜が肥厚し、ろ過機能が低下することで起こる腎障害であり、治療薬として、副腎皮質ステロイド性薬、免疫抑制薬が用いられる。
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