TDMにおける薬物血中濃度の測定において、全血試料を用いて分析する必要がある薬物はどれか。1つ選べ。
- テイコプラニン
- バルプロ酸ナトリウム
- フェニトイン
- シクロスポリン
- ジゴキシン
TDMにおける薬物血中濃度の測定において、全血試料を用いて分析する必要がある薬物はどれか。1つ選べ。
解答
4
解説
1 誤
テイコプラニンは、グリコペプチド系抗生物質であり、TDMする際に血清又は血漿を用いて分析する。テイコプラニンは、トラフ値が40〜60μg/mL以上で腎障害が生じることがあるのでTDMする必要がある。
2 誤
バルプロ酸ナトリウムは、抗てんかん薬であり、TDMする際に血清又は血漿を用いて分析する。なお、バルプロ酸ナトリウムの有効血中濃度は50〜100μg/mLである。
3 誤
フェニトインは、抗てんかん薬であり、TDMする際に血清又は血漿を用いて分析する。なお、フェニトインの有効血中濃度は、10〜20μg/mLである。
4 正
シクロスポリンは、免疫抑制薬であり、TDMする際に全血試料を用いて分析する。
5 誤
ジゴキシンは、ジギタリス製剤であり、TDMする際に血清又は血漿を用いて分析する。なお、ジゴキシンの有効血中濃度は、0.5〜1.5ng/mLである。
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