50歳男性。喫煙20本/日、飲酒ビール500mL/日。5年くらい前から会社の健康診断にて高血糖を指摘されており、近医を受診して2型糖尿病と診断された。その後、食事療法と運動療法を行うも改善が認められず、以下の薬剤を服薬することになった。
服用3ヶ月後の定期受診時に病院薬剤師は、診療録より近日冠動脈造影検査を予定していること、しばしば軽度の低血糖症状を自覚したこと、朝食を食べないことも多く、よく飲み忘れるとの情報を得た。 身体並びに検査結果は以下のとおりである。
問296(実務)
患者への服薬指導の内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
- アルコールの摂取は一切しないように再度指導した。
- 冠動脈造影検査前後も処方薬の服用を継続するよう説明した。
- 下痢・嘔吐などの症状が出ていないかを確認し、服用中に出た場合、服用を一旦中止し、医師に相談することを説明した。
- 自動車の運転時に低血糖の症状を感じた場合、 速やかに安全に停車し、糖分補給する必要があることを説明した。
- 飲み忘れていた頻度を確認し、 食後でないと副作用のリスクがあがるため食後服用を説明した。
問297(病態・薬物治療)
本症例の糖尿病治療強化のために追加できる薬剤及び用法として適切なのはどれか。2つ選べ。
- エンパグリフロジン錠を朝食後に投与する。
- レパグリニド錠を朝食後に投与する。
- グリメピリド錠を就寝前に投与する。
- ボグリボース錠を夕食後に投与する。
- セマグルチド錠を空腹時に投与する。
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