遺伝毒性発がん物質のリスク評価に用いられる指標はどれか。1つ選べ。
- 許容一日摂取量
- 耐容一日摂取量
- 実質安全量
- 急性参照用量
- 無毒性量
解答・解説
解答
3
解説
1 誤
許容一日摂取量(ADI:Acceeptable Daily Intake)とは、ヒトが一生涯毎日摂取しても問題とならない量のことであり、食品添加物や農薬に設定されている。
2 誤
耐容一日摂取量(TDI:Tolerable Daily Intake)とは、ヒトが一生涯毎日摂取しても問題とならない量のことであり、意図せず含まれる有害物質(ダイオキシン類など)に設定されている。
3 正
実質安全量(VDS:Virtually Safe Dose)とは、ヒトが一生涯毎日摂取しても危険度がある限られた確率以下にとどまる量(10万分の1の確率で発がんする量)のことであり、毒性発現に閾値がないと考えられている発がん物質などに設定されている。
4 誤
急性参照用量(ARfD:acute reference dose)とは、ヒトがある物質を短時間(24時間以内)に摂取しても、健康への悪影響がないと推定される一日あたりの摂取量のことである。
5 誤
無毒性量 (NOAEL:No Observed Adverse Effect Level)とは、動物試験などで有害な影響が認められない最高の投与量のことである。
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