間質性肺炎に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 閉塞性換気障害のために肺活量が減少する。
- 原因として最も頻度が高いのは、副腎皮質ステロイド性薬の副作用である。
- 乾性咳嗽が出現する。
- 胸部聴診で呼息時にブツブツという粗い断続性ラ音が聴取される。
- 特発性肺線維症に対しては、 ニンテダニブエタンスルホン酸塩を投与することがある。
間質性肺炎に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答
3、5
解説
1 誤
間質性肺炎は、肺の容量が減少する拘束性換気障害であり、肺活量が減少する。なお、閉塞性換気障害とは、炎症や腫瘍、気道内異物などの原因により気道が閉塞し、気流が制限された状態であり、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患は閉塞性換気障害に該当する。
2 誤
間質性肺炎の最も多い原因は、関節リウマチなどの膠原病によるものである。なお、副腎皮質ステロイドは、間質性肺炎の治療に用いられる。
3 正
間質性肺炎では、痰を伴わない咳(乾性咳嗽)、労作時の呼吸困難が認められる。
4 誤
間質性肺炎では、胸部聴診で吸息時にバリバリ、パリパリという細かい断続性ラ音(捻髪音)が聴取される。なお、胸部聴診で呼息時にブツブツという粗い断続性ラ音(水泡音)が聴取されるのは、肺水腫や肺炎の時である。
5 正
ニンテダニブエタンスルホン酸塩は、チロシンキナーゼ阻害薬であり、特発性肺線維症、全身性強皮症に伴う間質性肺疾患、進行性線維化を伴う間質性肺疾患に用いられる。
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