2種類の染色法を用いて細菌Aについて調べた。染色法1(グラム染色)では明瞭な染色像が観察されなかったため、染色法2(抗酸染色)での染色を行ったところ、染色法2では陽性であった。染色法1、2の染色操作を図に示した。
細菌Aとこれらの染色法に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 細菌Aは、ペプチドグリカン層に加えて染色法1での染色に抵抗性の細胞壁成分を持っている。
- ペプチドグリカン層が厚い細菌では、クリスタルバイオレットとルゴール液で作られた色素がエタノールで除去される。
- 高級脂肪酸やワックスに富む細胞壁成分を持つ細菌は、染色法2で染色されない。
- 細菌Aの細胞壁は、融点の低い脂質に富んでおり、加温すると石炭酸フクシンの透過性が増す。
- 染色法1の陽性細菌は青紫色、染色法2の陽性細菌は赤色に染まる。
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