ケトン体に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- アセチルCoAとマロニルCoAから産生される。
- グルコースに代わるエネルギー源となる。
- 3-ヒドロキシ酪酸、α-ケトグルタル酸及びアセト酢酸の3つの分子を指す。
- 主に肝臓で作られて、血流を介して各組織に運ばれる。
- 細胞に取り込まれて糖新生の原料となる。
ケトン体に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答
2、4
動画解説
解説
1 誤
ケトン体は、アセチルCoAから産生される。血中のグルコースが不足すると、肝臓のミトコンドリアで脂肪酸の分解が亢進し、アセチルCoAが供給される。供給されたアセチルCoAは、オキサロ酢酸と結合し、クエン酸となりクエン酸回路により代謝されるが、アセチルCoAが過剰となり、オキサロ酢酸が不足すると、アセチルCoAは別経路に移行し、ケトン体が合成され、エネルギー源として利用される。
2 正
解説1参照
3 誤
ケトン体とは、アセト酢酸、3-ヒドロキシ酪酸、アセトンの3つの分子のことである。
4 正
ケトン体は主に肝臓で生合成され、血流を介して各組織に運ばれる。
5 誤
糖新生とは、血糖値が低下すると、糖原生アミノ酸、グリセロール、乳酸よりグルコースが生成されることであり、ケトン体は、糖新生の原料とはならない。
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