受動的ターゲティングを目的とする製剤はどれか。1つ選べ。
- 乳酸グリコール酸共重合体微粒子製剤
- 浸透圧ポンプ型製剤
- ポリエチレングリコール修飾リポソーム製剤
- 抗体薬物複合体製剤
- リザーバー型経皮吸収型製剤
受動的ターゲティングを目的とする製剤はどれか。1つ選べ。
解答 解説 2 誤 3 正 4 誤 5 誤解答・解説
3
1 誤
乳酸・グリコール酸共重合体は、生体内で加水分解されるため、コントロールリリース型製剤の基剤として用いられる。乳酸・グリコール酸共重合体が基剤として用いられている代表的な製剤として、リュープロレリンなどがある。
浸透圧ポンプ型製剤は、薬物層とプッシュ層を放出制御膜で包んだコントロールリリース型製剤であり、水が浸透することによりプッシュ層が膨張し、薬物が放出される。浸透圧ポンプ製剤の代表的な製剤として、メチルフェニデート塩酸塩徐放錠がある。
ポリエチレングリコール修飾リポソーム製剤は、血中滞留性を向上させることで、血管透過性が亢進した腫瘍組織に取り込まれやすくした受動的ターゲティング製剤である。ポリエチレングリコール修飾リポソーム製剤の代表的な製剤として、ドキソルビシン塩酸塩のがん病変部位への集積性を高めたリポソーム製剤がある。
抗体薬物複合体製剤は、抗体に薬物を結合させることで薬物を標的に送達させる能動的ターゲティング製剤である。抗体薬物複合体製剤の代表的な製剤として、トラスツズマブ エムタンシンがある。
リザーバー型経皮吸収型製剤は、放出制御膜を用いたコントロールドリリース製剤である。リザーバー型経皮吸収型製剤の代表的な製剤として、ニトログリセリン経皮吸収型製剤がある。
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