HOME > 第108回薬剤師国家試験 > 第108回薬剤師国家試験 第108回薬剤師国家試験 問184(理論問題) 双極性障害 2023年5月8日 双極性障害の病態と治療に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。 躁病相が認められない場合がある。 睡眠障害が認められる。 進行すると記憶障害が認められる。 躁病相では、オランザピンによる治療が有効である。 うつ病相では、イミプラミンの単独治療が推奨される。 解答・解説 解答 2、4 解説 1 誤 双極性障害は、抑うつ状態と躁状態または軽躁状態(軽度の躁状態)が交互に認められる疾患である。 2 正 双極性障害では、うつ病相で不眠(入眠障害、熟眠障害)、躁病相で睡眠時間短縮などが認められる。 3 誤 双極性障害では早い段階で認知機能障害が認められる。 4 正 双極性障害における躁症状の改善に、オランザピン、アリピプラゾール、炭酸リチウムなどが用いられる。 5 誤 双極性障害におけるうつ病相に三環系抗うつ薬(イミプラミンなど)を単独投与すると、躁転を起こすことがある。そのため、うつ病相では、イミプラミンの単独治療が推奨されない。なお、双極性障害のうつ病相の治療には、オランザピンが用いられる。 Twitter Share Pocket Hatena LINE コピーする -第108回薬剤師国家試験