内分泌系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- クロミフェンは、GnRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)受容体を遮断して、排卵を誘発する。
- テリパラチドは、副甲状腺ホルモン受容体を遮断して、骨吸収を抑制する。
- プロピルチオウラシルは、ペルオキシダーゼを阻害して、甲状腺ホルモンの生成を抑制する。
- ブロモクリプチンは、ドパミンD2受容体を遮断して、プロラクチン分泌を抑制する。
- メテノロンは、アンドロゲン受容体を刺激して、タンパク質同化作用を示す。
内分泌系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説動画 解説 2 誤 3 正 4 誤 5 正解答・解説
3、5
1 誤
クロミフェンクエン酸塩は、抗エストロゲン薬であり、視床下部及び下垂体前葉のエストロゲン受容体を遮断することで、性腺刺激ホルモン放出ホルモン(Gn−RH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体形成ホルモン(LH)の分泌を促進することで排卵を誘発する。
テリパラチドは、副甲状腺ホルモン(パラトルモン)のN末端から34個のアミノ酸を切り出したポリペプチドであり、副甲状腺ホルモン受容体を刺激する。本剤は、間欠投与により前駆細胞から骨芽細胞への分化促進、骨芽細胞のアポトーシスの抑制することで骨形成促進作用を示す。
プロピルチオウラシルは、ペルオキシダーゼを阻害し、甲状腺機能抑制作用を示す。
ブロモクリプチンは、麦角系ドパミンD2受容体作動薬であり、ドパミンD2受容体を刺激して、プロラクチン分泌を抑制する。
メテノロンは、タンパク同化ステロイドであり、アンドロゲン受容体を刺激して、タンパク質同化作用を示す。
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