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第108回薬剤師国家試験 問164 糖尿病治療薬

 糖尿病治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2選べ。

  1. ピオグリタゾンは、AMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)を直接活性化することで、肝臓における糖新生を抑制する。
  2. デュラグルチドは、膵臓β細胞のグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体を刺激することで、グルコースによるインスリン分泌を促進する。
  3. ボグリボースは、ジペプチジルペプチダーゼ(DPP-4)を阻害することで、ソルビトールの細胞内への蓄積を抑制する。
  4. トレラグリプチンは、尿細管のNa-グルコース共輸送体2(SGLT2)を阻害することで、尿中のグルコースの再吸収を抑制する。
  5. グリメピリドは、スルホニル尿素(SU)受容体に結合して、ATP感受性Kチャネルを遮断することで、インスリン分泌を促進する。 

解答・解説

解答
2、5

解説動画

解説
1 誤
 ピオグリタゾンは、主に脂肪細胞に分布するペルオキシソーム増殖因子活性化受容体γ(PPAR−γ)を刺激し、前駆脂肪細胞から小型脂肪細胞への分化促進と大型(肥大化)脂肪細胞のアポトーシスを誘発することでTNF–α産生抑制、アディポネクチン産生促進を介して、インスリン抵抗性を改善する。

2 正
 デュラグルチドは、GLP-1受容体作動薬であり、膵臓β細胞のグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体を刺激することで、グルコースによるインスリン分泌を促進する。

3 誤
 ボグリボースは、小腸上皮細胞において二糖類分解酵素であるα−グルコシダーゼを阻害し、単糖の生成を抑制することで、腸管からの糖の吸収を遅らせる。

4 誤
 トレラグリプチンは、ジペプチジルペプチダーゼ(DPP-4)を阻害することで、ソルビトールの細胞内への蓄積を抑制する。

5 正
 グリメピリドは、スルホニル尿素(SU)剤であり、SU受容体に結合して、ATP感受性Kチャネルを遮断することで、インスリン分泌を促進する。

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