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第108回薬剤師国家試験 問15 自然免疫

 自然免疫系に認識される、グラム陰性菌に特徴的な構造はどれか。1つ選べ。

  1. フラジェリン
  2. ペプチドグリカン
  3. リポ多糖(LPS)
  4. 二本鎖RNA(dsRNA)
  5. β-グルカン

解答・解説

解答

解説動画

解説
 自然免疫は、身体の外から侵入してくる病原体に対する初期の防御機構であり、病原体に対して非特異的な応答を引き起こし、病原体の分子構造に応じたパターン認識受容体(PRR)を介して病原体を認識する。
グラム陰性菌は、外膜にリポ多糖を含んでおり、リポ多糖は、病原性に関与し、自然免疫によって認識される。具体的には、リポ多糖は、Toll様受容体4(TLR4)を介して炎症性サイトカインの産生を誘導する。この炎症応答は、グラム陰性菌に対する免疫応答であり、細胞外液の炎症性サイトカインの放出を引き起こす。

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