HOME > 第105回薬剤師国家試験 > 第105回薬剤師国家試験 第105回薬剤師国家試験 問185(理論問題) 過去問解説 2023年1月13日 慢性腎臓病の病態に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。 尿中へ排泄されるタンパク質量が増加している。 低カリウム血症を呈する。 二次性副甲状腺機能低下症を呈する。 代償性に活性型ビタミンDの産生が亢進する。 レニン–アンジオテンシン系の亢進により血圧が上昇する。 解答・解説 解答 1、5 解説 1 正 本疾患では、糸球体大分子透過性亢進が認められるため、タンパク尿、低アルブミン血症、浮腫が認められる。 2 誤 本疾患では、K排泄低下により高カリウム血症を呈する。 3 誤 本疾患では、ビタミンDが活性化できず(腎臓におけるビタミンDの水酸化ができない)、腸管からのカルシウムの吸収、腎臓からのカルシウムの再吸収が低下するため、血中カルシウム濃度を維持するために、副甲状腺機能を亢進することでパラトルモンの分泌を促進し、血中カルシウム濃度を維持しようとする。 このことから本疾患では、二次性副甲状腺機能亢進症を呈する。 4 誤 解説3参照 5 正 本疾患では、腎機能の低下に伴いレニン–アンギオテンシン系が亢進し、血圧が上昇する。 Twitter Share Pocket Hatena LINE コピーする -第105回薬剤師国家試験