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第105回薬剤師国家試験 問155

パーキンソン病治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. エンタカポンは、B型モノアミンオキシダーゼ(MAO–B)を阻害することで、脳内のドパミン代謝を抑制する。
  2. ビペリデンは、ムスカリン性アセチルコリン受容体を遮断することで、線条体におけるアセチルコリン神経系とドパミン神経系のアンバランスを改善する。
  3. セレギリンは、線条体におけるドパミン神経終末からのドパミン遊離を促進することで、ドパミンの神経伝達を回復させる。
  4. イストラデフィリンは、アデノシンA2A受容体を遮断することで、運動機能を回復させる。
  5. ゾニサミドは、線条体のドパミンD2受容体を刺激することで、ドパミン神経系を活性化する。

解答・解説

解答
2、4

解説
1 誤
エンタカポンは、末梢においてCOMT(カテコール–O–メチルトランスフェラーゼ)を阻害することで、レボドパの分解を抑制し脳内移行量を増大させる。

2 正
ビペリデンは、ドパミンの欠乏に伴い相対的に亢進しているアセチルコリン神経の作用を抑制し、ドパミンとアセチルコリンのバランスを調節する。

3 誤
セレギリンは、B型モノアミンオキシダーゼ(MAO–B)を阻害することで、脳内のドパミン代謝を抑制する。

4 正
イストラデフィリンは、線条体と淡蒼球においてアデノシンA2A受容体へのアデノシンの結合を阻害し、GABA神経の過剰興奮を抑制する。

5 誤
ゾニサミドは、B型モノアミンオキシダーゼ(MAO–B)を阻害することで、脳内のドパミン代謝を抑制する。

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