82 歳女性。介護保険施設に入所中に転倒し、大腿骨頚部骨折により病院に入院となった。薬剤師は、患者が持参した薬剤の継続について医師から相談を受けた。患者は、アムロジピン、カンデサルタン、レバミピド、アトルバスタチン、センノシドを服用中であった。
既往歴:高血圧症、脂質異常症、便秘症
検査情報 血圧 112/62 mmHg、心拍数 68 回/分
LDL–C 88 mg/dL、HDL–C 43 mg/dL、TG 113 mg/dL
薬剤師は、本患者の生命予後に関して、文献のデータを参考に検討した。
降圧剤の多剤併用の有無及び収縮期血圧が患者生存率に及ぼす影響 (出典)
Treatment With Multiple Blood Pressure Medications, Achieved Blood Pressure, and Mortality in Older Nursing Home Residents : The PARTAGE Study,JAMA Intern Med. 2015 ; 175 (6):989–995 より引用改変。
予後の改善が期待できるとして、薬剤師が医師に伝えた次の内容のうち、優先順位が最も高いのはどれか。1つ選べ。
- アムロジピンを中止する。
- アトルバスタチンを中止する。
- アムロジピンとカンデサルタンの両剤を同時に中止する。
- アムロジピンとカンデサルタンの合剤に変更する。
- 現在の治療を継続する。
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