58歳男性。肺がん、ステージIV。強い疼痛を訴えていたため、アセトアミノフェン錠とフェンタニル経皮吸収型貼付剤が投与されていた。患者の希望で緩和ケア病棟に1週間前に入院となった。腎機能は、直近のデータでCcr 20 mL/minである。入院後、疼痛コントロールが不良になったため、フェンタニル経皮吸収型貼付剤の増量が行われたが、痛みに対する効果が改善されなかった。
問310(実務)
この患者の担当薬剤師が医師に処方提案する内容として適切なのはどれか。1つ選べ。
- オキシコドン徐放錠への変更
- コデインリン酸塩散への変更
- プレガバリン口腔内崩壊錠への変更
- モルヒネ硫酸塩徐放錠への変更
- モルヒネ塩酸塩坐薬への変更

問311(法規・制度・倫理)
薬剤師が病室を出ようとしたところ、患者が「もう早く死んでしまいたい。家族にも迷惑をかけるし、何とかしてください。」と涙ながらに訴えた。薬剤師の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 「そんなことを言わずに頑張ってください!」と激励する。
- 言われたことは誰にも伝えず、自分の心の中にしまっておく。
- 患者の訴えを医療スタッフと共有する。
- 突然の訴えに驚き、病室から立ち去る。
- 患者の話を共感しながら傾聴する。
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