23歳女性。20歳前後から強い頭痛と随伴症状のため大学を休みがちになったことから近医を受診しており、処方1及び処方2の薬剤が処方されていた。
薬局を訪れた患者は次のように薬剤師に話した。
「社会人になってからは仕事が忙しく、生活が不規則です。最近、頭痛の回数が多くなって、薬が足りなくなることがよくあります。仕事の都合上、発作が起こると困るときには、予防のため発作時の薬(処方1)を服用しています。今回、新しい薬(処方3)が追加されました。」
問298(病態・薬物治療)
本症例に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 随伴症状には悪心・嘔吐、光・音過敏がある。
- 発作時に痛みを和らげるには、入浴や軽い運動などが有効である。
- 処方1の薬剤を頻回使用すると、乱用頭痛を起こすおそれがある。
- 処方3の薬剤の代わりにエルゴタミンを用いることができる。
- 処方3は急性期の発作を抑えるために追加された。
問299(実務)
患者の薬物治療の経過をSOAP形式で薬剤服用歴管理記録簿に記載した。(S)、(O)、(A)、(P)の項目と対応する内容の組合せとして、正しいのはどれか。2つ選べ。
- S:処方2の用法・用量の変更は必要ないと判断した。
- O:最近になって頭痛の回数が多くなった。
- O:仕事の都合上、発作が起こると困るときには、予防のため発作時の薬を服用するようにしている。
- A:処方1の薬剤の服用タイミングを正しく理解しておらず、再指導が必要と判断した。
- P:次回来局時に、処方1の薬剤を予防的には使用していないことを確認する。
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